「フリーランス やめたほうがいい」
って、何度も検索していませんか?
実はこのタイトルは私がかつて
検索窓に打ち込んでいたそのままの言葉です。
フリーランスとして働いていたものの
気づけば仕事は単発でおわり、収入はゼロ寸前。
提案文は書けず、SNSをなんとなく眺めて1日が終わる。
「このままじゃダメだ」と思っているのに、動けない。
そんな毎日を繰り返していました。
「やっぱりフリーランスはやめたほうがいいのかな」
「もう向いてないのかもしれない」
そんな言葉が頭の中をぐるぐる回って
気づけばまた「フリーランス やめたほうがいい」と検索してる。
でも、出てくるのは「向き不向きの特徴」「やめるべき理由」「再就職のすすめ」ばかりで、 本当に知りたかった“今ここで止まってる自分”の扱い方は見つかりませんでした。
この記事では、「フリーランスやめたほうがいい」と思いながらも、 実際にはまだやめたくなかった私が、どうやって“止まっていた時間”を抜け出せたのかを、リアルに書いていきます。
「もう一回だけ、ちゃんとやってみたい」 そんなふうに思っている人にとって、 次の一歩を見つけるヒントになれば嬉しいです。
やめたほうがいいのにやめなかったのは、“行動”じゃなく“視点”を変えたからだった
私が少しずつ動けるようになったきっかけは、「行動を頑張ったから」ではありませんでした。 むしろ、頑張ろうとすればするほど、「またできなかった」という自己否定が強まって、どんどん動けなくなっていったんです。
転機になったのは、「そもそもなぜ、私は動けないのか?」をちゃんと考えてみたことでした。 すると、「怖いから」という理由の奥に、ある思い込みが隠れていたのです。
それは、 「完璧じゃないと出しちゃいけない」 「自信がないうちは発信しちゃいけない」 「受けたら、100%応えなきゃいけない」 という、自分に課していた“前提”の数々でした。
これらの前提がある限り、何を始めようとしても「出せない」「始められない」状態になるのは当然でした。 「行動ができない」のではなく、「行動してはいけない前提」で止まっていた。
視点を変えるというのは、この“自分の中の当たり前”を疑うということです。
完璧じゃなくていい。反応がなくてもいい。途中でやめてもいい。 そう思えるようになってから、ようやく「出してみる」という一歩が踏み出せました。
私が変えたのは、行動量ではなく、「行動を止めていた前提の見方」だったんです。
次章では、実際にどんなステップで抜け出していったのかを具体的にお伝えします。
「フリーランスやめたほうがいい」と止まってた私が動けた、4つのステップ
STEP1:できていないことをすべて書き出す
止まっているときほど、「何もできてない」「ダメだ」と思いがち。でも実は、やろうと思っていることすら整理できていないだけだったりします。 まずは「やらなきゃと思ってるのにできてないこと」をすべて書き出しました。
すると、それだけで「やりたいことはある」「でもできていないだけ」と気づけたんです。これは思っている以上に大きい。 自分を責める視点から、「構造の問題」に変わるだけで、ずいぶん心が軽くなりました。
STEP2:行動を“最小化”する
次にやったのは、「行動のハードルをとにかく下げる」ことでした。 たとえば「提案を出す」なら、まずは「募集を3件見るだけ」「1つ保存するだけ」でOKと決める。 それだけならできるし、なにより「動いた」という実感が1ミリでも得られる。
実際、この頃は「書く練習だけ」と割り切って、ココナラの募集を見ながら架空の提案文を書いていました。 出さなくていいと思うだけで、書けるようになる。不思議だけど、本当です。
STEP3:時間ではなく“数”で進捗を測る
「今日は3時間頑張った」よりも、「今日は2ステップ進めた」のほうが、自己効力感が高くなります。 私は「今日は保存だけできた」「今日は1行書けた」など、とにかく“数”で自分を評価しました。
時間はぶれるけど、数は進む。これが心を守ってくれる考え方でした。
STEP4:「出してはいけない前提」に気づき、少しずつ書き換えた
このステップが一番大事でした。
「出したら叩かれる」「完璧じゃないと失礼」…そんな無意識の思い込みが、行動を止めていたことに気づいたんです。
そこから、「出していいかどうか」ではなく、「出してみたいかどうか」で判断するように変えました。
結果、最初に出した提案文はガタガタだったけど、なんとそれで依頼をもらえたんです。 それが、スキルマーケット『ココナラ』での初受注でした。
しかもそのクライアントとは、数ヶ月にわたって継続してやりとりが続きました。
さらに、少しずつ発信や提案を続けていくうちに、今度は「向こうから」依頼が届くようにもなっていったんです。 プロフィールを見てご連絡くださる方が出てきたり、「以前見かけて気になってました」と言ってもらえたり。
「提案できない」と検索ばかりしていた私でも、一歩出せば何かが始まる。そう実感できた体験です。
「フリーランスやめたほうがいい」と思っても、やめなくていい人の特徴
「フリーランスやめたほうがいい」と思って検索している時点で、 本当はまだ、やめたくないと思っている自分がいる──そう感じませんか?
私がそうだったように、本当に限界を迎えているときは、検索すらしなくなります。 もう疲れ果てて、言葉を調べる気力すらない。
でも、「やめたほうがいいのかな」と思いながらも、その言葉で何度も検索してしまうということは、 「まだなんとかしたい」という気持ちが、確かに残っている証拠です。
そして、こんな特徴がある人は、今すぐやめなくてもいい人だと思います:
- 「ちゃんとやってから判断したい」と思っている
- 「もう一回だけでも挑戦したい」という気持ちがある
- 「今のままでは納得できない」と感じている
- 過去に少しでも“やれてた時期”がある
- 「動けない自分」を責めてしまうくらい、責任感がある
つまり、気持ちが残っているうちは、やめる前に“もう一歩”踏み出してから決めたって遅くない。
少なくとも私は、あのとき動かなかったら、 「本当はもっとできたかもしれない自分」を抱えたまま、ずっとモヤモヤしていたと思います。
そして、その“もう一歩”が、「完璧な一歩」である必要なんて、まったくないんですよね。
動けなかった私が変われたのは、「完璧主義」より「視点の転換」だった
「フリーランスやめたほうがいいのかな」と何度も検索していたあの頃の私は、
本当は、やめたかったわけじゃなくて、「このままじゃいけない気がする」だけでした。
でも実際に変わったのは、“努力”でも“実績”でもなく、「どう見るか」という視点でした。
完璧じゃなくていい、失敗してもいい、途中でやめてもいい。
そうやって思い込みを1つずつ手放していくうちに、自然と行動できるようになったんです。
きっと誰にでも、「止まってしまう時期」はあります。
私は、あのとき「このままじゃ終われない」と思った気持ちが、今につながっていると思っています。
この記事が、止まっている誰かの気持ちに少しでも寄り添えたら嬉しいです。
最後までお読みいただきありがとうございました!