フリーランスの心得

【契約書があっても守られない?】フリーランス・トラブル110番に相談する前にやっておくべき5つのこと

「報酬が支払われなかったらどうしよう」
「契約書があっても、トラブルになったら…?」

そんな不安を、どこかで感じながらも
「でも自分は大丈夫だろう」と思っていた頃の私。

実際に
自分の身に起こるなんて
そのときは、1ミリも想像していませんでした。

こんにちは!
フリーランス3年目になるこむぎです🌾

実は少し前まで
「契約書を交わしたし、これで安心」
そんな風に思っていました。

しかし、ある日突然
報酬の未払いと音信不通という状況に直面しました。

最初は
「きっと何かの手違いだろう
と思っていました。

でも、待てど暮らせど連絡は来ず。

正直、どうしたらいいか分かりませんでした。
相手は音信不通。でも契約書はあるし…。

「これって誰かに相談していいの?」
「そもそも、どこに?」

頭の中でグルグル考えて
ただ時間だけが過ぎていきました。

そんな風に迷っていた
あの頃の私のような人にこそ知ってほしい。

この記事では、私が実際に相談してどう感じたのか
そして相談する前にやっておいてよかった5つの準備についてまとめました。

読み終えるころにはきっと
「相談してもいいんだ」って
少しだけ気持ちが軽くなってるはずです。

相談件数は年間約9,000件。契約トラブルは、もう他人事じゃない

一見、契約書があれば安心なはず。
でも現実には
契約書があっても“守られない”ケースが少なくないんです。

フリーランス向けの相談窓口「フリーランス・トラブル110番」にも
報酬の支払いや契約に関する相談が年々増えていて
2025年3月の時点では、月1,000件を超える月が続出!

年間ではなんと
約9,000件近くの相談が寄せられているそうです。

※出典:厚生労働省「フリーランス・トラブル110番の相談実績について」

特に多いのは
「報酬の未払い・遅延・一方的な減額」などの
お金に関するトラブルが約3割

続いて
「契約内容が不明確」「書面が交付されていない」など
契約に関する問題が約2割を占めます。


※出典:厚生労働省「フリーランス・トラブル110番の相談実績について」

相談者の中心は、30〜40代のフリーランス。
そして、デザインやWeb制作、システム開発など
在宅や副業でも多いジャンルが目立ちますね。

今思えば、あのときの私も
まさにこの層のど真ん中でした。

「相談するのって悪いこと?」と悩み続けた私が、やっと動けた理由

未払いが起きたとき
私はすぐに誰かに相談したわけではありませんでした。

むしろ、そのあと1ヶ月以上も悩み続けていたんです。

  • 「数万円の話で大ごとにしたくない」
  • 「もしかしたら、自分にも落ち度があったかも…」
  • 「相手を怒らせたり、嫌われたりしたくない」

相談すること自体が
どこか“いけないこと”のように思えていました。

でも、時間が経っても状況は変わらず、
「このままだと本当に泣き寝入りになる」と思ったとき、
やっと見つけたのがフリーランス・トラブル110番でした。

「どこまで話していいんだろう」
と不安もありました。

だから私は、電話ではなくメールで相談することにしました。

文章なら、落ち着いて気持ちを整理できたし
“ちゃんと話さなきゃ”って焦らずにすんだのも
ありがたかったです。

【保存版チェックリスト】“フリーランス・トラブル110番”に相談する前にやっておいてよかった5つのこと

いざ相談しようと決めたとき
まず悩んだのは
「何をどう伝えればいいの?」ということでした。

正直、何から手をつければいいかも分からなくて
「ちゃんと説明できなかったらどうしよう…」
と、不安でいっぱい。

でも、実際に準備をしてみると
少しずつ「あ、これ伝えたほうがいいかも」
ってことが見えてきて。

やってるうちに
だんだん不安も薄れていった気がします。

相談しようか迷ってた頃が
一番モヤモヤしてました😂

① 契約書の確認と、支払い条件の見直し

  • 報酬の振込期日/納品条件/修正対応などをチェック!
  • PDFやスクショで保存しておくと、相談時にスムーズです

② LINEやメールのやりとりを、時系列でまとめる

  • 「いつ、誰が、何を言ったか」をざっくりでも整理すると状況説明がスムーズに
  • カレンダーやスプレッドシートを使っても◎

③ 相手の基本情報(氏名・住所・連絡先)を洗い出す

  • わかる範囲でOK!
  • メール署名や請求書など、わかる範囲で洗い出しておくと安心

④ 聞きたいことを、質問形式で2~3個まとめておく

  • 例:「未払いが30日以上続いた場合、どうすべき?」
      「こちらに非があると指摘されたら、どう対応すべき?」

⑤ 自分の“モヤモヤ”をメモする

自分にも何か悪いところがあったのかもって思いながら…
でも、なにが正解かわからなくて、ずっとモヤモヤしてました。

そのまま話すと
うまく説明できなさそうだったので
私はいったん、気持ちをノートに書いてみました。

感情を出しておくことで
「相談のときは、こう伝えよう」っていう
落ち着きが持てたのはよかったなと思っています。

契約でつまずいたからこそ、次に活かすためにやっていること

「あれ、これ事前に確認できたはずじゃん…」
そんなふうに思ったことが、今回のトラブルで何度もありました。

同じことを繰り返さないように
いまは“契約前に見ておくことリスト”
自分の中で持つようにしています。

私が実際に契約前にチェックするようになったのは
こんなポイントです👇

① 報酬の支払い時期は、はっきり書いてもらう

「納品後●日以内」「月末締め翌月●日払い」など、
曖昧な表現は避けるようにしています。


② 修正対応の回数・範囲を確認する

「回数制限なし」「全体の構成変更も対応」といった曖昧な条件は要注意。
できるだけ事前に、具体的なルールをすり合わせておきます。


③ 連絡が取れなくなった場合の対応も想定する

「●日以上返信がなければ納品完了とみなす」など、
万が一、連絡が途絶えたときでも自分が動けるように、
事前にルールを決めておくようになりました。


④ お互いの役割や納品範囲を、文章で残す

「認識の違い」で揉めないように
やり取りの内容はチャットでも書面でも
記録を残すことを徹底しています。


⑤ 契約内容を読んで「違和感」があったら、必ず質問する

「この言い回しって、どういう意味ですか?」
「もしトラブルになったら、どこに相談できますか?」

「ここ、ちょっとわかりにくいかも…」って思ったら
そのまま聞くようにしています。

無理に納得せずに
ちゃんと確認するようになっただけでも
トラブル前よりは
ちょっと安心して契約できるようになった気がします。

フリーランス・トラブル110番は、“契約前”の相談もOK

実はこれ、私もあとから知ったことなんですが
フリーランス・トラブル110番は“契約を結ぶ前”の相談もできるんです。

「契約書がないけど、大丈夫かな…」
「この言い回し、なんかひっかかるけど聞いていいのかな…」

そんなふうに迷っている段階でも
匿名&無料で相談できる制度です。

私も最初は
「こんなことで相談していいの?」って思ってました。
でも、“引っかかってるうちに聞いておく”ことが
結果的にいちばん安心につながるんだな
って
今は感じています。

ただし
相談できる範囲には注意が必要です。

フリーランス・トラブル110番は
あくまで“受注側としての契約トラブル”に関する相談窓口です。

以下のようなケースは、対象外とされています

フリーランスご自身が発注側となった際に生じたトラブルのご相談は対象外です。

業務委託契約書に関するご相談はお請けできますが、その場合には、ご質問になりたい内容を具体的に示してご相談ください。網羅的なリーガルチェックは出来ません。

以下のご相談も対象外です。
・契約書の作成、請求書面の作成
・発注事業者以外との取引(例:事務所の賃貸契約や業務用商品の購入など)
・弁護士による代理交渉、弁護士紹介の依頼

(※出典:フリーランス・トラブル110番公式サイト

こうした対象外の相談については、
最寄りの弁護士会の一般的な法律相談を検討するのがおすすめです。

自分を守るために、相談という選択肢がある

“フリーランス・トラブル110番”
「こんなことで相談していいのかな」って迷ってしまう私たちにとって
数少ない“頼れる場所”だと思います。

ただ、やっぱり動くことがないと
守られないのもまた現実で。

「大ごとにしたくない」
「このくらいで怒っていいのかな」
「自分が悪いんじゃないか」

そんなふうに思って
黙ってやり過ごすこともできた。

でも私は、あのとき「一回だけ聞いてみよう」と思って動いてみました。

そしたら少しだけ
自分を守るってこういうことなのかもしれないな
って思えたんです。

この記事が
今まさに悩んでいるあなたにとって
「相談してみてもいいかも」と一歩踏み出すきっかけになりますように。

最後までお読みいただきありがとうございました!

ABOUT ME
こむぎ
千葉県のはしっこ在住/1児の母🌾 フリーランスも3年目に突入! 理想の働き方を求めて、在宅でWebマーケティングを学び・実践中。 試行錯誤の日々ですが「自分にもできるかも」と思えるヒントを、過去の自分に届けるつもりで綴っています🌾