こんにちは!
フリーランス3年目になるこむぎです🌾
「契約書を交わしたし、これで安心」
――そんな風に思っていた私が
ある日突然
報酬の支払い遅延と音信不通に直面しました。
最初は「きっと何かの手違いだろう」と信じていました。
でも、待てど暮らせど連絡は来ず
不安だけが積み重なっていく日々。
調べていくうちにわかったのは
契約トラブルに巻き込まれるフリーランスは
決して珍しくないという事実でした。
しかもその多くが
「少額だし…」「どうせ自己責任だよね…」と泣き寝入りしている現実も。
そんなとき、私がたどり着いたのが
「フリーランス トラブル110番」という無料相談の制度です。
これは厚生労働省と第二東京弁護士会が連携して運営している
【無料・匿名OK・守秘義務あり】の安心して使える相談窓口。
「契約書があるのに相談する意味ある?」
「この程度で相談していいのかな…?」
「泣き寝入り以外の選択肢なんて、本当にあるの?」
そんな風に迷っていた
あの頃の私のような人にこそ知ってほしい。
この記事では、私が実際に相談してどう感じたのか
そして相談する前にやっておいてよかった5つの準備についてまとめました。
読み終えるころにはきっと
「相談してもいいんだ」って
少しだけ気持ちが軽くなってるはずです。
“契約書があるのに支払われない”は、よくある話
「契約書があるから大丈夫」
――その安心感が、まさか裏切られるなんて。
私自身、そう思っていたひとりです。
でも実は、フリーランスの契約トラブルは驚くほど多いのが現実でした。
たとえば、2023年度だけでも
8,986件の相談が「フリーランス トラブル110番」に寄せられています。
(※出典:Wantedly「トラブル発生フリーランスの駆け込み寺」)
その中には、こんなケースが多く含まれているようです。
- 納品後に報酬が振り込まれない
- 事前に決めた金額から勝手に減額された
- クライアントと突然連絡が取れなくなった
しかもその多くが
数万円〜30万円前後という比較的少額なトラブル。
でも、フリーランスにとっては生活に直結する金額ですよね…
このくらいで相談していいの?」と1ヶ月悩んだ私が、“フリーランス トラブル110番”を使った理由
未払いが発生したあと、すぐに相談したわけではありません。
私はそこから1ヶ月以上も悩み続けていました。
-
「数万円の話で大ごとにしたくない」
-
「もしかしたら、自分にも落ち度があったかも…」
-
「相手を怒らせたり、嫌われたりしたくない」
そんな風に、相談すること自体が“悪いこと”のように感じてしまっていたんです。
でも、時間が経っても状況は変わらず、
「このままだと本当に泣き寝入りになる」と思ったとき、
やっと見つけたのが フリーランス トラブル110番 でした。
正直、電話する瞬間まで手は震えていたし、
「どこまで話していいんだろう」と不安もありました。
でも、実際に話してみると――
-
全然まとまっていない相談でも、やさしく聞いてくれた
-
こちらの気持ちに寄り添ってくれた
-
「それ、よくあるトラブルですよ」と言ってもらえた
あの瞬間、「相談してよかった」と心から思えたんです。
フリーランス トラブル110番は、
“悩んでいる段階でも”相談できる制度です。
▼次の章では、私が相談前にやっておいてよかった5つの準備を紹介します。
【保存版チェックリスト】“フリーランス トラブル110番”に相談する前にやっておいてよかった5つのこと
「いざ相談するぞ」と決めたとき、
私がまず悩んだのは「何をどう伝えればいいの?」ということでした。
でも、いざ準備をしてみると、
その時間が「自分の整理」と「相談の安心感」につながったんです。
ここでは、私が実際にやっておいてよかった5つの準備を紹介します。
① 契約書の確認と、支払い条件の見直し
・報酬の振込期日/納品条件/修正対応など、トラブルになった箇所をチェック
・PDFやスクショで保存しておくと、相談時に伝えやすい
② LINEやメールのやりとりを、時系列でまとめる
・「いつ、誰が、何を言ったか」をざっくりでも整理すると状況説明がスムーズに
・カレンダーやスプレッドシートを使っても◎
③ 相手の基本情報(氏名・住所・連絡先)を洗い出す
・わかる範囲でOK!
・メール署名や請求書、口座情報などから探してみよう
④ 自分の“モヤモヤ”をメモする
・怒りや不安、悲しみもそのまま書き出してOK
・相談のときに「何がつらかったのか」も伝える材料になる
⑤ 弁護士に聞きたいことを、質問形式で2~3個まとめておく
・例:「未払いが30日以上続いた場合、どうすべき?」
「こちらに非があると指摘されたら、どう対応すべき?」
この5つをやっておくだけで、
「相談していいのかな?」という不安がずいぶんラクになりました。
チェックリストのテンプレがほしい方はこちらからダウンロードできます👇
【無料DL】相談前チェックリスト
契約でつまずいたからこそ、次に活かすためにやっていること
今回の経験を通じて、私は「契約前にもっと確認しておけばよかった」と何度も思いました。
だからこそ今は、“次に同じことを繰り返さないためのチェック”を、契約前の習慣にしています。
ここでは、私が実際に見直すようになった5つのポイントをシェアします。
① 報酬の支払い時期と条件を、しっかり明記する
「納品後●日以内」「月末締め翌月●日払い」など、
曖昧な表現は避けるようにしています。
② 修正対応の回数・範囲を確認する
「回数制限なし」「全体の構成変更も対応」といった曖昧な条件は要注意。
できるだけ事前に、具体的なルールをすり合わせておきます。
③ 連絡が取れなくなった場合の対応も想定する
「●日以上返信がない場合は納品完了とみなす」など、
連絡不通になったときの“逃げ道”を契約に盛り込むようになりました。
④ お互いの役割や納品範囲を、文章で残す
「認識の違い」で揉めないように、
やり取りの内容はチャットでも書面でも記録を残すことを徹底しています。
⑤ 契約内容を読んで「違和感」があったら、必ず質問する
「この言い回しって、どういう意味ですか?」
「もしトラブルになったら、どこに相談できますか?」
少しでも引っかかるなら、聞く。それが自分を守る第一歩だと気づきました。
そしてもうひとつ、知っておいてほしいのが、
フリーランス トラブル110番は、“契約前”の相談もOKということ。
「契約書がないけど大丈夫かな…」
「この文言が引っかかるけど、聞いていいのかな…」
そんな不安を感じた段階でも、匿名で相談することができます。
ただし、相談できる範囲には注意が必要です。
フリーランス トラブル110番は、あくまで“受注側としての契約トラブル”に関する相談窓口です。
以下のようなケースは、対象外とされています
フリーランスご自身が発注側となった際に生じたトラブルのご相談は対象外です。
業務委託契約書に関するご相談はお請けできますが、その場合には、ご質問になりたい内容を具体的に示してご相談ください。網羅的なリーガルチェックは出来ません。
以下のご相談も対象外です。
・契約書の作成、請求書面の作成
・発注事業者以外との取引(例:事務所の賃貸契約や業務用商品の購入など)
・弁護士による代理交渉、弁護士紹介の依頼
こうした対象外の相談については、
最寄りの弁護士会の一般的な法律相談を検討するのが安心です。
泣き寝入りする前に相談できる場所がある」と知ってほしい
“フリーランス トラブル110番”は、
声をあげることに不安を感じる私たちフリーランスにとって、
数少ない「守ってくれる制度」です。
でも同時に、
動かなければ、守られないのもまた現実。
「大ごとにしたくない」
「このくらいで怒っていいのかな」
「自分が悪いんじゃないか」
そんな風に思って、黙ってやり過ごすことだってできる。
でも私は、あのとき動いたことで――
「あ、自分をちゃんと守っていいんだ」って思えるようになりました。
この記事が、
今まさに悩んでいるあなたにとって、
「相談してみてもいいかも」と一歩踏み出すきっかけになりますように。
最後までお読みいただきありがとうございました!